身体は病気だが、心は健康で人生を楽しみたい 

現役の頃から健康診断や人間ドッグは毎年欠かさず受けていた。身内が脳の病気になってからは5年おきに脳ドッグも受けてた。酒は好きだから人に負けないくらい呑んだけど、タバコは吸わない、生活はほぼ規則正しく、ウォーキングもやっていた。高尿酸血症や糖尿病と診断されていたが通院と薬でコントロール出来ていた。ところがノーマークの貧血が命を左右する病気になるとは思いもしなかった。

  どう転んでもがんになった運命を変えることはできないし、人生で最悪なことに変わりはない。やっぱり健康は「大きな財産」だ。治療費支出も大へんだけど、日々の生活にあらゆる生産性が無くなってしまう。「やりたいこと」をしようにも制約がかかり諦めざるを得ない。健康でなければお金も時間も有意義に使うことができないことの損失があらためて大きいと気づかされる。

  けれど健康で長生きをしたとしても、最後まで健康とはいかないはず、認知症になっても、寝たきりになっても大変。もちろん死ぬのは怖いが、この年齢より長生きする方がさらに深く悩むこともあるだろう。解決できることなら、いくら悩んでもよいと思うけど、解決できそうもないことなら悩まない方がずっと楽かもしれない。表現が正しいか判らないが長生きするだけが良いことばかりではないい。

  幸運なことに私には年単位で時間が残されている。この間に健康ではないにしても何かしらできることは幸せなことだ。好きなことをしたり、お世話になった人に会ったり、子どもに思いを伝えたり、やるべき終活も計画的にやることができる。かと言って「やりたいことリスト」など作って、あれこれ時間とお金をかければ人生楽しいというわけじゃない。無理しなくとも普段の生活の周りに面白いことはいくらでもあるはずと思いたい。本当の幸せは自身の感性が感じるものなので、自分にしか出会えない。いかに楽しく工夫するか。いかに楽しさを引き出すか。出来ることを達成し満足すれば良いと思う。できる限りポジティブに楽しいことだけを考えて笑って自分の命を全うしたい。残された時間を無駄にしないために「身体は病気だが、心は健康で人生を楽しむ」が目標です。

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